平成26年春の叙勲(ラドム・イスカンダル万亀子バリ日本人会会長)
平成26年4月29日、日本政府は平成26年春の叙勲において、在留邦人への長年の福祉向上への功労を称え、バリ日本人会会長のラドム・イスカンダル万亀子氏に対して、勲章(旭日双光章)を授与することを発表しました。
1 主要経歴
バリ日本人会会長、バリ日本友好協会理事長
2 主要功労
在留邦人の福祉功労、日本とインドネシア間の友好親善に寄与
3 功績概要
万亀子氏は、昭和55年(1980年)にバリ島に駐在官事務所が開設されるまでの約3年間、バリ島を訪問する邦人観光客や在留邦人のための援護に尽力したほか、平成元年(1989年)に設立されたバリ日本人会の副会長や会長等の役員を歴任し、長年にわたり同日本人会の発展に寄与して会員間の親睦と在留邦人の福祉向上、現地インドネシア社会との融和・友好親善に貢献しました。
平成13年(2001年)には、激増する在留邦人の子弟のための教育施設建設の機運が高まり、万亀子氏は、バリ日本語補習授業校校舎建設のために自らの土地を10年間、無償で提供することを決定し、翌年、自前の校舎を持った補習校が完成しました。現在、同補習校には300名弱の児童・生徒等が通っています。なお、同土地の無償提供はその後5年間延長されて現在に至っています。
また、万亀子氏は、平成14年(2002年)、同補習校の運営母体として、財団法人「バリ日本友好協会」を設立し、長年にわたり同財団理事長として、補習校の運営に尽力し、平成21年(2009年)にはこれまでの貢献が認められ、終身名誉校長に就任しました。
このほか、日本への私費留学生派遣事業、両国のロータリークラブを通じた医療活動や植林活動による現地社会への度重なる貢献を通じて、日本とインドネシアの草の根の友好関係の促進に寄与しました。